発行物

ヒロシマ・アピールズ 2015

サイズ:B1(728 x 1,030 mm)
価格:1,000円(税込)

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ヒロシマ・アピールズ 2015

タイトル:「ヒロシマという重石」
デザイン:佐藤 卓


制作コメント

戦後生まれの「ヒロシマ・アピールズ」ポスター制作者は、私で4人目です。どのようなビジュアルにするべきか、想像以上に悩みました。そして覚悟を決めて選択したビジュアルが、この書類の上に大きな分銅が載っているというものです。分銅は、もともと天秤に掛けるための物。広島はかつて、天秤に掛けられ、原爆を落とされました。落とす側には理屈があります。この広島という分銅が、このビジュアルでは書類の上に載る大きな重石になっています。書類はあらゆる「理屈」を象徴していて、分銅が理屈の重石になっている。どんな理屈があろうが、やってはいけないことがある、ということを表現したつもりです。そして、分銅の肩に一匹の蝶がとまっています。これは、第1回の亀倉雄策さんのポスターに表現されている傷ついた蝶の生まれ変わりとして表現しました。

「ヒロシマ・アピールズ」ポスターとは

公益社団法人日本グラフィクデザイナー協会(JAGDA)と財団法人広島国際文化財団が1983年、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターを共同制作、内外に平和を呼びかけるキャンペーンの構想を発表。同年に第1回作品として、当時JAGDA会長だった故亀倉雄策氏の「燃え落ちる蝶」が発表され、その後8年間、毎年1点ずつ新しいポスターが制作されました。
ポスターは一般販売されたほか、「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示されました。平和市長会議の参加都市に贈られ、85年にスイス・ジュネーブでの米ソ首脳会談前に開かれた原爆資料展、97年の欧州ヒロシマ展で紹介されるなど、海外でも反響を呼びました。
戦後60周年を迎えた2005年を機に制作を再開しています。

歴代制作者:

1983 亀倉雄策/1984 粟津 潔/1985 福田繁雄/1986 早川良雄/1987 永井一正/1988 田中一光/1989 勝井三雄/2005 仲條正義/2006 佐藤晃一/2007 松永 真/2008 青葉益輝/2009 浅葉克己/2010 長友啓典/2011 遠藤 享/2012 奥村靫正/2013 葛西 薫/2014 井上嗣也/2015 佐藤 卓/2016 上條喬久/2017 原 研哉/2018 服部一成/2019 澁谷克彦