発行物

ヒロシマ・アピールズ 2005

サイズ:B1(728 x 1,030 mm)
価格:1,000円(税別)

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ヒロシマ・アピールズ 2005

タイトル:「Give Peace a Chance」
デザイン:仲條正義


制作コメント

60年前、朝の新聞の「新型爆弾か…」という文字が、未だ子供だった私の目に焼きついた。
3月の東京大空襲の時、疎開先の千葉で遠く真っ赤に染まった空が見えた。その時、多くの親族や友人が消えてしまった。
その後も絶え間なく繰り返される戦争。戦争の悲惨を言葉で否定する空しさを感じる。
私の同年の友人が広島で被爆した。同じデザイナーとして交流があった。彼は「惨状は鮮明に覚えている。それをそのまま表現するのではなく、それを乗り越えた表現の中で平和と愛を考えたい」と、1985年に平和への願いを込めた100点のポスターの制作を、後遺症の中で始めた。しかし、志半ば59歳で亡くなる。今年の夏、その展覧会が開かれる。片岡脩の無念の思いには追いつけないが、縁として心して作らねばならないと思った。
遠い国の戦争。民族間の紛争。無差別なテロリズム。一枚のポスターで命の尊さをどこまで訴えられるかの疑問を振り払いつつ制作した。
結果、楽天的な私のポスターを笑うのもよし、怒るのもよし。せめてその間にご自身の戦争と平和について思い起こしてほしい。

「ヒロシマ・アピールズ」ポスターとは

社団法人日本グラフィクデザイナー協会(JAGDA)と財団法人広島国際文化財団が1983年、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターを共同制作、内外に平和を呼びかけるキャンペーンの構想を発表。同年に第1回作品として、当時JAGDA会長だった故亀倉雄策氏の「燃え落ちる蝶」が発表され、その後8年間、毎年1点ずつ新しいポスターが制作されました。
ポスターは一般販売されたほか、「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示されました。平和市長会議の参加都市に贈られ、85年にスイス・ジュネーブでの米ソ首脳会談前に開かれた原爆資料展、97年の欧州ヒロシマ展で紹介されるなど、海外でも反響を呼びました。
戦後60周年を迎えた2005年を機に制作を再開しています。

歴代制作者:

1983 亀倉雄策/1984 粟津 潔/1985 福田繁雄/1986 早川良雄/1987 永井一正/1988 田中一光/1989 勝井三雄/2005 仲條正義/2006 佐藤晃一/2007 松永 真/2008 青葉益輝/2009 浅葉克己/2010 長友啓典/2011 遠藤 享/2012 奥村靫正/2013 葛西 薫/2014 井上嗣也/2015 佐藤 卓/2016 上條喬久/2017 原 研哉/2018 服部一成/2019 澁谷克彦