2015.07.28
JAGDAは、広島国際文化財団と共同で、1983年から1989年まで、毎年会員代表1名が「ヒロシマの心」を言葉を超えて訴えるポスター「ヒロシマ・アピールズ」をボランティアで制作し、国内外に向けて平和を希求する活動を行ってまいりました。2005年、広島の被爆60周年を機に活動を再開し、この度、2015年版のポスター(シリーズ第18作)を佐藤 卓氏(東京)が制作いたしました。
タイトル:「ヒロシマという重石」
デザイン:佐藤 卓 (さとう・たく)
主催:公益財団法人ヒロシマ平和創造基金
一般財団法人広島国際文化財団、
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)広島地区
共催:広島市
協力:凸版印刷株式会社、株式会社竹尾
詳細:JAGDA広島地区
制作コメント
戦後生まれの「ヒロシマ・アピールズ」ポスター制作者は、私で4人目です。どのようなビジュアルにするべきか、想像以上に悩みました。そして覚悟を決めて選択したビジュアルが、この書類の上に大きな分銅が載っているというものです。分銅は、もともと天秤に掛けるための物。広島はかつて、天秤に掛けられ、原爆を落とされました。落とす側には理屈があります。この広島という分銅が、このビジュアルでは書類の上に載る大きな重石になっています。書類はあらゆる「理屈」を象徴していて、分銅が理屈の重石になっている。どんな理屈があろうが、やってはいけないことがある、ということを表現したつもりです。そして、分銅の肩に一匹の蝶がとまっています。これは、第1回の亀倉雄策さんのポスターに表現されている傷ついた蝶の生まれ変わりとして表現しました。
作者略歴:佐藤 卓
株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、「金沢21世紀美術館」「国立科学博物館」のシンボルマークを手掛ける。また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のアートディレクター、「デザインあ」の総合指導、21_21 DESIGN SIGHTのディレクターを務めるなど、多岐にわたって活動。代表著書に『クジラは潮を吹いていた』(DNPアートコミュニケーションズ)『JOMONESE』(美術出版社)、写真集『真穴みかん』(平凡社)。AGI、JAGDA、東京ADC、東京TDC、日本デザインコミッティー会員。
ポスター販売のご案内
・サイズ:B1
・価格:1枚1,080円(税込)
・取扱店:広島平和記念資料館(原爆資料館)ミュージアムショップ
広島市現代美術館 ミュージアムショップ
廣文館(金座街本店ほか)
ジュンク堂書店(八丁堀店ほか)
ピカソ画房
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