地域の魅力をさらに輝かせる提案や、具体的なニーズに応える活動で、日本全国の活性化に貢献しています。

JAGDAは各都道府県(地区)ごとにも活発な活動を展開し、確かな成果をおさめています。全国各地に潜んでいる魅力的な“宝物”を掘り起こし、「デザインの力」で経済や文化を活性化することも、デザイナーの重要な社会的役割と考えているのです。地域の魅力をイキイキと輝かせることで、日本全体を活性化していきたい。
実験的な試みの提案や、具体的なニーズに応える委託事業などを通して、地域とデザイナーをつなぐインタラクティブな活動を支えています。

[地区・地域の事業と活動]各地のJAGDAが発信する多様なメッセージ。

たとえば、地区・地域独自のセミナーや講演会を実施する。地域独自のテーマによる企画展を開催したり、地域社会にデザイナーをPRするための会員作品集などの出版物を発行する。また、地域の情報を発信するためのウェブサイトを運営したり、自治体から委託された事業を通じてデザインによる社会貢献を実現する。さらに、デザイナーのネットワークの形成と交流・情報交換を促進する活動など。それぞれの地域の特色を活かした活動を積極的に展開することで、全国組織の公益法人としての活性化を図っています。

「丸亀うちわ FUNFAN展」(会場:松屋銀座 デザインギャラリー1953) 2006

[委託事業による社会的貢献]地域振興を担うデザインインフラづくり。

JAGDAは、自治体や公的機関からの委託事業にも積極的に取り組んでいます。「国民文化祭」に関するデザイン制作をはじめ、市町村合併に伴う新章制定にあたっての選考やデザインガイドラインの制作など、公共的な委託事業を通じて、社会のデザインインフラの整備に貢献しています。

[デザイン・キャラバン]地域の発展にデザインで貢献する。

各地域に潜在する、多様で新しい経済文化の可能性をデザインの視点から掘り起こすことによって、地域振興の活性化に貢献することを目指し、「デザイン・キャラバン」を各地で展開しています。大分(1997)では、「観光」をテーマに、デザインの持つ潜在力を新しい地域経済の中で開花させるための地域振興をさまざまな角度から考えました。新潟(1998)、岐阜(1999)では、地域の物産品が持つ本来の魅力をデザインの力によって引き出すことを目的に、県内企業から募集した物産品などのパッケージを、会員がボランティアでリ・デザイン。販売戦略の立案、ネーミングの考案など、単なるパッケージの変更にとどまらない、総合的なプレゼンテーションを実施しました。その中の一部の商品は、実際に商品化されています。「デザイン・キャラバン」は他にも佐渡、山形、丹後、茨城、青森などで実施され、いまも日本全国にその活動を広げています。

「デザイン・キャラバン新潟1998」リ・デザイン商品