2015.02.05

第17回亀倉雄策賞:選考経緯・展覧会情報(更新)

受賞者 :佐野研二郎(Kenjiro Sano)
受賞作 :デザインイベントの企画展出品ポスター「HOKUSAI_LINE」
(cl:デザインアソシエーション

作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2015』(2015年6月20日発行/六耀社刊/定価15,000円+税)
授賞式 :2015年6月26日(金)東京にて実施〈2015年度JAGDA通常総会会場〉
展覧会 :第17回亀倉雄策賞受賞記念 佐野研二郎展「黒に白 MR_BLACK & WHITE」
     2015年3月3日(火)〜4月2日(木)  東京・クリエイションギャラリーG8
     巡回予定  新潟・新潟県立近代美術館ギャラリー

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選考経緯

1. 第1次選考(2014年12月)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2015』掲載作品選考会において、全2,417作品を対象に、28名の選考委員が候補作品を選出。
・候補になったのは、年鑑の選考で高得票を獲得したもの。選考委員数の違いにより一般グラフィックの各カテゴリーと、インタラクティブデザインおよび映像作品カテゴリーとで入選ボーダー票数が異なるため、一般グラフィックを基準とし、コンピュータで補正したスコアを使用。補正スコア22.3票以上を獲得した56作品が候補となった。
・この中から、過去の受賞者10名(浅葉克己、植原亮輔、葛西薫、勝井三雄、佐藤卓、永井一正、仲條正義、服部一成、原研哉、松永真)による21作品を対象外とし、残る19名および1組による35作品を選出した。

2. 最終選考(2014年12月18日)
・ひとり(1組)あたり1作品を候補とするというルールに従い、複数作品が候補に上がっている出品者については、選考委員の多数決で各1作品または1シリーズ作品を選び、最終ノミネート作品とした。

・全20作品を対象に選考委員がひとり3票を持って投票を行った。5票以上を獲得した3作品(佐野、長嶋、渡邉の作品)が最終候補となり、決選投票で9票を獲得した、佐野の作品が選ばれた。
・選ばれたポスター「HOKUSAI_LINE」は、TOKYO DESIGNERS WEEK 2014で行われた53名のクリエイターによる「北斎漫画インスパイア展」の出品作。選考会において、「佐野氏のこれまでとは違う新たな一面が見られる」、「細やかで不思議な表現」と評された。

*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、浅葉克己、勝井三雄、佐藤晃一、佐藤 卓、
           仲條正義、原 研哉、松永 真
・ゲスト選考委員=  内田 繁、下谷二助、室賀清徳


候補作品(出品者名50音順)

・ポスター「HIROSHIMA APPEALS 2014」(出品者:井上嗣也 cl:広島国際文化財団/ヒロシマ平和創造基金/日本グラフィックデザイナー協会広島地区)
・ポスター「CITY SCAPE」(出品者:小野勇介 cl:インファスパブリケーションズ)
・VI・ロゴ「はれ」(出品者:菊地敦己 cl:はれ 五風十雨)
・映像「DRIVING KIDS with TOYOTA」(出品者:小島潤一 cl:トヨタマーケティングジャパン)
・ポスター「多摩美術大学退職記念 佐藤晃一展」(出品者:佐藤晃一 org:多摩美術大学)
・ポスター「HOKUSAI_LINE」(出品者:佐野研二郎 cl:デザインアソシエーション)
・複合「Orange!」(出品者:島田陽介 cl:サン・アド)
・パッケージ「Maholo 包装紙」(出品者:白本由佳 cl:マホロ)
・複合「東京都庭園美術館」(出品者:新保慶太・新保美沙子 cl:東京都庭園美術館)
・複合「セミトランスペアレント・デザイン 退屈」(出品者:田中良治 org:ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
・ブック・エディトリアル「ADC年鑑2013」(出品者:永井裕明 cl:美術出版社)
・ジェネラルグラフィック「札幌国際芸術祭2014」(出品者:長嶋りかこ cl:創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会)
・ポスター「doppiavu イベント」(出品者:服部公太郎 cl:ドッピアプー)
・映像「スライス」(出品者:廣村正彰 cl:廣村正彰)
・パッケージ「宇治新茶」(出品者:増永明子 cl:増田茶舗)
・複合「なっぱすごろく」(出品者:松本健一 cl:中房総国際芸術祭・いちはらアート×ミックス実行委員会)
・新聞広告「マド予報・ドア予報」(出品者:宮下良介 cl:YKK AP)
・新聞広告「行くぜ、東北。」(出品者:八木義博 cl:東日本旅客鉄道)
・ポスター「on air FINAL HOME」(出品者:矢後直規 cl:ファイナルホーム)
・ポスター「ウンナナクール」(出品者:渡邉良重 cl:ワコール)

※1次選考でスコア基準をクリアしないものの、JAGDA賞に決まった作品は候補に加えるところだったが、次の該当作品は出品者のひとりが亀倉雄策賞の過去受賞者であり、候補からは外した。
環境・空間「ワンオフデザイン」(出品者:植原亮輔・渡邉良重 cl:パス ザ バトン/キギ)

[記:亀倉雄策賞事務局]

・年鑑選考会全体の情報はこちら