2019.02.21
受賞者 :色部義昭(Yoshiaki Irobe)
受賞作 :地下鉄のCI計画「Osaka Metro」(cl:大阪市高速電気軌道)
作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2019』(2019年6月発行予定/六耀社刊/税込価格16,200円)
授賞式 :2019年6月28日(金)東京にて実施〈2019年度JAGDA通常総会会場〉
展覧会 :第21回亀倉雄策賞受賞記念 色部義昭展「目印と矢印」
2019年4月4日(木)〜5月21日(火) 東京・クリエイションギャラリーG8 詳細
2019年10月26日(土)〜11月4日(月/祝) 新潟・新潟県立近代美術館 ギャラリー 詳細
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選考経緯
1. 第1次選考(2018年12月)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2019』掲載作品選考会において、全2,026作品を対象に、年鑑選考委員が候補作品を選出。
・年鑑選考会における各カテゴリーの得票上位であるJAGDA賞候補作品のうち、過去の受賞者10名(浅葉克己、植原亮輔、葛西 薫、佐藤 卓、永井一正、中村至男、服部一成、原 研哉、松永 真、渡邉良重)による33作品を除いた87作品を対象に、当日出席した選考委員29名がひとり5票の用紙記入方式で、亀倉雄策賞にふさわしいと思われる作品に投票(全票投票/出品会員名は非表示/自身の出品作品には投票不可)。その結果、2票以上を得た21名および1組の32作品を選出した。
2. 最終選考(2018年12月21日)
・ひとり(1組)あたり1作品を候補とするというルールに従い、複数作品が候補に上がっている出品者については、亀倉雄策賞選考委員の多数決で各1作品、もしくは同テーマのシリーズ作品を選び、以下の22作品(シリーズ)を最終ノミネートとした。
・選考委員11名がひとり3票を持って投票を行った結果、7票以上を獲得した2作品(色部、菊地の作品)が最終候補となり、決選投票で7票を獲得した、色部の作品が選ばれた。
・選ばれた「Osaka Metro」のCIは、2018年4月、大阪市営地下鉄の民営化に伴い、新名称と共に使われるようになった。Metroの “M” の中にOsakaの “O” を内包する、立体的で動きのあるロゴタイプは、日本の地下鉄の中でもユニーク。走行中の車内スクリーンでは、地下鉄の動きに呼応するかのような挙動を見せるのが印象的だ。「プライベートな作品、表現が多い中、公共性の高い仕事」、「堂々たるデザインであり、亀倉雄策賞に相応しい」と評された。
*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、浅葉克己、葛西 薫、勝井三雄、佐藤 卓、
仲條正義、原 研哉、松永 真
・ゲスト選考委員= =前村文博、松本哲夫、山本容子
候補作品(出品者名五十音順)
○ポスター「SHOES GIRLS」(赤沼夏希 cl:一乗ひかる)
○パッケージ/環境・空間「mt」(居山浩二 cl:カモ井加工紙)
○CI・VI・ロゴ/環境・空間「Osaka Metro」(色部義昭 cl:大阪市高速電気軌道)
○CI・VI・ロゴ「ハレノヒ」(岩永和也 cl:加和太建設)
○映像「LAFORET GRAND BAZAR ’18 SUMMER」(上西祐理 cl:ラフォーレ原宿)
○複合「イメージの観測所」(岡崎智弘 org:日本デザインコミッティー)
○新聞広告「伊藤忠商事 社員は家族だ」(岡本 学 cl:伊藤忠商事)
○新聞広告「SINCE 1995」(小野恵央/川腰和徳 cl:神戸新聞社)
○環境・空間「信毎メディアガーデン」(柿木原政広 cl:信濃毎日新聞社)
○パッケージ「RURU MARY’S」(川上恵莉子 cl:メリーチョコレートカムパニー)
○インタラクティブデザイン「History of The Internet」(川腰和徳 cl:ヤフー)
○ジェネラルグラフィック/ブックデザイン「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」(菊地敦己 cl:DIC川村記念美術館)
○複合「にんげんレストラン」(北田光志 cl:人間レストラン)
○ジェネラルグラフィック「HEARTLAND 365」(窪田 新 cl:キリンビール)
○ポスター「GOOD SUMMER」(小林一毅 org:東京武蔵野美術学院)
○ポスター「hama house」(城崎哲郎 cl:ハマハウス)
○ブックデザイン「東京造形大学 学校案内」(高田 唯 cl:東京造形大学)
○ポスター「光と図形」(田部井美奈 org:ユトレヒト)
○ポスター/ブックデザイン「NUDIST WORLD」(永井裕明 cl:キネェントス)
○複合「21 Colors Bar」(野間真吾 cl:イッセイ ミヤケ)
○環境・空間「9h nine hours 竹橋」(廣村正彰 cl:ナインアワーズ)
○ポスター「HANATSUBAKI」(丸橋 桂 cl:資生堂)
[記:亀倉雄策賞事務局]
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