「デザインを通して、何か社会の役に立つことはできないだろうか」。多くのデザイナーが抱くこの強い想いを、JAGDAは「展覧会」というメディアを活用して形にしています。社会性のあるテーマをデザイナー自らが設定し、デザインを通して社会に問いかける試みは、世界でもあまり例がありません。この活動こそが、日本のグラフィックデザインを支え、世界のトップレベルを保つ原動力となっているのです。
1983年、平和を求めるポスターキャンペーンをスタートして以来、「環境」「世界遺産」「日本」「水」などをテーマに、時代に即したメッセージを社会にアピールしています。会員作品展として実施してきましたが、2001年以降は学生部門も設置しています。
1983年、(財)広島国際文化財団の提案にJAGDAが賛同し、毎年会員1名がボランティアで平和を祈念するポスター「ヒロシマ・アピールズ」を制作してきました(〜1990)。戦後60年を迎えた2005年より、再び制作を開始しています。