発行物

ヒロシマ・アピールズ 2007

サイズ:B1(728 x 1,030 mm)
価格:1,000円(税別)

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ヒロシマ・アピールズ 2007

タイトル:「NO MORE HIROSHIMA!」
デザイン:松永 真


制作コメント

1945年8月6日午前8時15分広島、晴れ。一瞬の閃光。
誰にも生きる権利は与えられている。戦いの場でもないごくありふれた平和な日常生活の場に突然、最も残酷な死が訪れる。そして、罪もない多くの子供たちまでが誰にも看取られずに死んだ。改めて激しい悲しみと怒りがこみあげてきます。
断じて、広島・長崎に起きた原子爆弾投下の暴挙を許すことは出来ません。
デザインはいつもポジティブで、清く、正しく、美しくあることが宿命であると思ってやってきました。
しかし、今回このポスターをデザインするにあたり、今まで何も出来なかった自分自身の感情表現として、 私は“HIROSHIMA APPEALS 2007”では“悲しみ”と“怒り”を率直に訴えようと思いました。
この黒い丸は、叫ぶことさえ出来ずに、死んでいった人たちの悲しみと怒りのシンボルです。恥ずべき人類最大の汚点であり、黒こげの日の丸であり、ひいては絶望の地球の姿に他なりません。
NO MORE HIROSHIMA! NO MORE NAGASAKI!
あれから60年もたったのに、何故戦争は終わらないのですか?

「ヒロシマ・アピールズ」ポスターとは

社団法人日本グラフィクデザイナー協会(JAGDA)と財団法人広島国際文化財団が1983年、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターを共同制作、内外に平和を呼びかけるキャンペーンの構想を発表。同年に第1回作品として、当時JAGDA会長だった故亀倉雄策氏の「燃え落ちる蝶」が発表され、その後8年間、毎年1点ずつ新しいポスターが制作されました。
ポスターは一般販売されたほか、「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示されました。平和市長会議の参加都市に贈られ、85年にスイス・ジュネーブでの米ソ首脳会談前に開かれた原爆資料展、97年の欧州ヒロシマ展で紹介されるなど、海外でも反響を呼びました。
戦後60周年を迎えた2005年を機に制作を再開しています。

歴代制作者:

1983 亀倉雄策/1984 粟津 潔/1985 福田繁雄/1986 早川良雄/1987 永井一正/1988 田中一光/1989 勝井三雄/2005 仲條正義/2006 佐藤晃一/2007 松永 真/2008 青葉益輝/2009 浅葉克己/2010 長友啓典/2011 遠藤 享/2012 奥村靫正/2013 葛西 薫/2014 井上嗣也/2015 佐藤 卓/2016 上條喬久/2017 原 研哉/2018 服部一成/2019 澁谷克彦