2014.07.07
受賞者 :葛西 薫(Kaoru Kasai)
受賞作 :平和希求キャンペーンポスター「ヒロシマ・アピールズ」(cl:ヒロシマ平和創造基金/広島国際文化財団/日本グラフィックデザイナー協会広島地区)
作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2014』(2014年6月発行/六耀社刊/予価16,200円)
授賞式 :2014年6月27日(金)広島にて実施〈2014年度JAGDA通常総会会場〉
展覧会 :第16回亀倉雄策賞受賞記念 葛西 薫展
2014年4月8日(火)~ 5月15日(木) 東京・クリエイションギャラリーG8 詳細
2014年9月9日(火)~ 9月30日(火) 新潟・新潟県立近代美術館 2Fギャラリー 詳細
2014年10月20日(月)~ 11月29日(土) 北海道・Kita : Kara Gallery 詳細
選考経緯
1. 第1次選考(2013年12月)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2014』掲載作品選考会において、応募された全2,443作品を対象に、28名の選考委員が候補作品を選出。
・候補になったのは、年鑑の選考で高得票を獲得したもの。選考委員数の違いにより一般グラフィックの各カテゴリーと、インタラクティブデザインおよび映像作品カテゴリーとで入選ボーダー票数が異なるため、一般グラフィックを基準とし、コンピュータで補正したスコアを使用。補正スコア24票以上を獲得した作品が候補となった。またスコアは基準に満たなかったものの各カテゴリーでJAGDA賞の受賞が決定した作品を候補に加えた。
・ルールにより候補全44作品から、過去の受賞者6名(浅葉克己、植原亮輔、佐藤 卓、永井一正、服部一成、原 研哉)の10作品を対象外とし、残る19名および2組による34作品を選出した。
2. 最終選考(2013年12月17日)
・ひとり(1組)あたり1作品を候補とするというルールに従い、複数作品が候補に上がっている出品者については、選考委員の多数決で各1作品、もしくは同テーマのシリーズ作品を選び、最終ノミネート作品とした。
・また、複数作家による共同制作の中に過去の受賞者が含まれるものもあったが、これは残した。
・全21作品を対象に選考委員がひとり3票を持って投票を行った。7票以上を獲得した2作品(葛西、菊地の作品)が最終候補となり、決選投票で10票を獲得した、葛西の作品が選ばれた。
・選ばれたポスター「ヒロシマ・アピールズ」は、国内外に向けて平和を希求する活動として、毎年JAGDAを代表して会員1名がボランティアで制作しているシリーズで、今回の受賞作はその16作目に当たる。選考会において、「グラフィックの原点とも言うべき作品」、「シンプルで力強い黒い線の表現が印象的」と評された。
*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、浅葉克己、勝井三雄、佐藤晃一、佐藤 卓、
仲條正義、原 研哉、松永 真
・ゲスト選考委員= 五十嵐威暢、ひびのこづえ、室賀清徳
候補作品(出品者名50音順)
・ポスター/新聞広告「森の彫刻」(出品者:池澤 樹 cl:サントリー)
・シンボル・ロゴ「まいどや」(出品者:石川竜太 cl:まいどや酒店)
・環境・空間「続キギ展」(出品者:植原亮輔・渡邉良重 cl:キギ)
・映像「HaKU-everything but the love」(出品者:大原大次郎 cl:ユニバーサルミュージックジャパン)
・パッケージ「毎日新聞WATER」(出品者:小野惠央 cl:毎日新聞社)
・ポスター「L’art de Rosanjin」(出品者:柿木原政広・内田真弓 cl:フランス国立ギメ美術館)
・ポスター「ヒロシマ・アピールズ」(出品者:葛西 薫 cl:ヒロシマ平和創造基金/広島国際文化財団/日本グラフィックデザイナー協会広島地区)
・ポスター/インタラクティブデザイン「Same Dots/Creation Is Free. Production Needs Fee.」(出品者:菊地敦己 org:クリエイションギャラリーG8)
・パッケージ「IPSA PREMIER LINE」(出品者:工藤青石 cl:イプサ)
・雑誌広告「TAMABI」(出品者:佐野研二郎 cl:多摩美術大学)
・ブックデザイン「永井一正ポスター美術館」(出品者:永井一史 cl:六耀社)
・ジェネラルグラフィック「HUMAN_NATURE」(出品者:長嶋りかこ cl:ヒューマン・ネイチャー)
・パッケージ「とらや浅草」(出品者:中本陽子 cl:虎屋)
・インタラクティブデザイン「Putumayo-The Looks for iPad」(出品者:野尻大作 cl:プトマヨ)
・ジェネラルグラフィック「BAO BAO WEB OPEN告知ツール」(出品者:野間真吾 cl:イッセイ ミヤケ)
・インタラクティブデザイン「LIFE COLOR CLOCK」(出品者:花原まさき cl:資生堂)
・映像「PICOTOPIA」(出品者:藤田純平 cl:理化学研究所 播磨 放射光科学総合研究センター)
・ポスター「松永真ポスター100展 Big Vision.」(出品者:松永真次郎 cl:ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
・ブック・エディトリアル/映像「LIFE IS ELECTRIC」(出品者:八木義博 cl:パナソニック)
・ブック・エディトリアル「TILE」(出品者:山下ともこ cl:金羊社クリエイティブワークス)
・映像「ake-vono」(出品者:吉野耕平 cl:ネットワークス)
[記:亀倉雄策賞事務局]
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