2008.12.26

第11回亀倉雄策賞:選考経緯および展覧会

受賞者 :植原亮輔(Ryosuke Uehara)
受賞作  :ファッションブランド「THEATRE PRODUCTS」グラフィックツール
     (cl:シアタープロダクツ)
作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2009』(2009年夏発行予定/六耀社刊/予価15,750円)
授賞式 :2009年6月12日(金)東京・ミッドタウンホール
展覧会 :第11回亀倉雄策賞受賞記念 植原亮輔展
     2009年3月2日(月)〜3月27日(金)  東京・クリエイションギャラリーG8
     2009年10月17日(土)〜10月25日(日) 新潟・新潟県立近代美術館ギャラリー 詳細

選考経緯

1. 第1次選考(2008年12月2〜3日)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2009』選考会において、全2,820作品の応募作品を対象に、29名の選考委員が候補作品を選出。
・年鑑の選考で高得票(入選ボーダー票数がカテゴリーによって違うため、出品数の最も多いポスターを基準カテゴリーとすること、また、選考委員は自身の出品作品および主体的に制作に関わった作品には投票できないルールのため、投票可能選考委員数を満票数に置き換えることの2点をコンピュータで補正したスコアを使用。補正スコア23.7票以上が対象)を獲得した29作品の中から、選考ルールに従って過去の受賞者5名(佐藤可士和、佐藤卓、仲條正義、永井一正、原研哉)の12作品を対象外とし、残る15名の17作品の中から、各人1点、合計15作品を候補に選出した。

2. 最終選考(2008年12月9日)
・全15作品を対象に選考委員がひとり3票までの投票権を持って無記名投票を行った。4票以上を獲得した上位3作品(植原、佐藤、澁谷の作品)を最終候補とし、最終投票で植原の作品が選ばれた。
・植原は新たな試みを続けるファッションブランド「THEATRE PRODUCTS」をインパクトあるグラフィックで表現し、グラフィックデザインが社会の中で機能することの重要さを印象づけたとして評価された。

*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、青葉益輝、サイトウマコト、佐藤晃一、仲條正義、
 松永 真、原 研哉(欠席)、福田繁雄
・ゲスト選考委員=内田 繁、柏木 博、小池一子

*候補作品(出品者50音順)
・色部義昭:展覧会「6 sense」告知ポスター(cl:リビングデザインセンター)
・植原亮輔:ファッションブランド「THEATRE PRODUCTS」グラフィックツール(cl:シアタープロダクツ)
・大原健一郎:地域物産店「ぽんしゅ館」のVI(cl:楽市)
・岡田善敬:自主制作書体「オバケ!ホント?」
・葛西 薫:ギャラリー「ANDO GALLERY」シンボルロゴ(cl:アンドーギャラリー)
・工藤青石:化粧品「IPSA THE TIME RESET」パッケージデザイン(cl:イプサ)
・小磯裕司:「犬島アートプロジェクト」サイン計画(cl:直島福武美術館財団)
・古平正義:「PAPER SHOW」ブックデザイン(cl:毎日新聞社/竹尾)
・佐藤晃一:展覧会「絵とコトバ三人展」告知ポスター(cl:クリエイションギャラリーG8)
・澁谷克彦:化粧品会社「SHISEIDO」ポスター(cl:資生堂)
・田中竜介:京雑貨店「カランコロン京都」商品グッズ(cl:伊と忠)
・平野敬子:「White Book−思考の言語化の記録」ブックデザイン(cl:コミュニケーションデザイン研究所)
・廣村正彰:「乃村工藝社本社ビル」サイン計画(cl:乃村工藝社)
・松永真次郎:男性化粧品「uno」パッケージデザイン(cl:資生堂)
・渡邉良重:商品カレンダー「sophie」(cl:D-BROS)

[記:亀倉雄策賞事務局/敬称略]