2017.03.13
受賞者 :渡邉良重(Yoshie Watanabe)
受賞作 :洋菓子のパッケージデザイン「AUDREY」(cl:プレジィール)
作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2017』(2017年6月発行/六耀社刊/予価16,200円)
授賞式 :2017年6月23日(金)東京にて実施〈2017年度JAGDA通常総会会場〉
展覧会 :第19回亀倉雄策賞受賞記念 渡邉良重展「絵をつくること」
2017年4月4日(火)〜5月20日(土) 東京・クリエイションギャラリーG8 詳細
2017年12月2日(土)〜17日(日) 新潟・新潟県立近代美術館 ギャラリー 詳細
選考経緯
1. 第1次選考(2016年11月-12月)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2017』掲載作品選考会において、全1,933作品を対象に、29名の選考委員が候補作品を選出。
・候補になったのは、年鑑の選考で高得票を獲得したもの。選考委員数の違いにより一般グラフィックの各カテゴリーと、インタラクティブデザインおよび映像作品カテゴリーとで入選ボーダー票数が異なるため、一般グラフィックを基準とし、コンピュータで補正したスコアを使用。補正スコア22.8票以上を獲得した44作品、およびスコアは基準に満たなかったもののJAGDA賞の受賞が決定した4作品を加え、計48作品が候補となった。
・この中から、過去の受賞者8名(浅葉克己、植原亮輔、葛西薫、佐藤卓、澁谷克彦、仲條正義、服部一成、原研哉)による14作品を対象外とし、残る24名による34作品を選出した。
2. 最終選考(2016年12月21日)
・ひとり(1組)あたり1作品を候補とするというルールに従い、複数作品が候補に上がっている出品者については、選考委員の多数決で各1作品または1シリーズ作品を選び、最終ノミネート作品とした。
・24作品を対象に選考委員がひとり3票を持って投票を行った。5票以上を獲得した2作品(中村、渡邉の作品)が最終候補となり、決選投票で9票を獲得した、渡邉の作品が選ばれた。
・渡邉はイラストレーションを主体にしたデザインを長く手がけてきているが、選考会では、かつての「個」の表現から、近年、時代を象徴するデザイン表現に変わってきていることが評価された。
・選ばれた「AUDREY」は日本各地から厳選したいちごを主役に、世界のチョコレートを使ったスイーツ専門店の一連のパッケージ。文字の入れ方なども含め余白の白が印象的で、一層の世界観を引き出しているとの声があがった。
*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、浅葉克己、葛西 薫、勝井三雄、佐藤 卓、
仲條正義、原 研哉、松永 真
・ゲスト選考委員= 秋山晶、宇野亜喜良、室賀清徳
候補作品(出品者名五十音順)
・ジェネラルグラフィック「D-BROS年賀状」(飯田 郁 cl:ディー・ブロス)
・環境・空間「mt ex」(居山浩二 cl:カモ井加工紙)
・映像「春風のいたずら」(えぐちりか cl: ピーチ・ジョン)
・新聞広告「華ひらく」(岡本 健 cl:三越伊勢丹)
・新聞広告「ある商人」(岡本 学 cl:伊藤忠商事)
・ジェネラルグラフィック「Rio, tempo」(菊地敦己 cl:エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ)
・ジェネラルグラフィック「サントリーの愛鳥活動 -未来への糸- Line of life Project」(木住野彰悟 cl:サントリーホールディングス)
・雑誌広告「とらや 和菓子」(木下勝弘 cl:虎屋)
・パッケージ「タコのやわらか煮」(坂口あけみ cl:岡清)
・ポスター「井澤由花子 世界の眠り、みずのおと」(清水彩香 cl:井澤由花子)
・シンボル・ロゴ「兄弟寿し」(白井剛暁 cl:兄弟寿司)
・複合「dear mayuko」(大黒大悟 cl:ディア マユコ)
・ジェネラルグラフィック「ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏」(高田 唯 cl:東京ステーションギャラリー/東日本鉄道文化財団)
・インタラクティブデザイン「トーマス・ルフ展」(田中良治 cl:読売新聞東京本社)
・ポスター「NUDIST」(永井裕明 cl:キネェントス)
・ポスター「松山市立子規記念博物館」(中村至男 cl:松山市立子規記念博物館)
・ポスター「GROW」(波戸祐輔 cl:波戸祐輔)
・ジェネラルグラフィック「和泉熊野神社」(野間真吾 cl:和泉熊野神社)
・複合「Sweets Atelier 5399」(服部公太郎 cl:スイーツアトリエ5399)
・ポスター「田原桂一 in JOSHIBI 〈光合成〉プロジェクト『奥の細道』」(林 規章 cl:女子美術大学 光合成プロジェクト実行委員会)
・パッケージ「手延べきしめん」(平井秀和 cl:たつみ麺店)
・新聞広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」(宮下良介 cl:宝島社)
・複合「Life is electric」(八木義博 cl:パナソニック)
・パッケージ「AUDREY」(渡邉良重 cl:プレジィール)
[記:亀倉雄策賞事務局]
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