2013.07.29
JAGDAは、(財)広島国際文化財団と共同で、1983年から1989年まで、毎年会員代表1名が「ヒロシマの心」を言葉を超えて訴えるポスター「ヒロシマ・アピールズ」をボランティアで制作し、国内外に向けて平和を希求する活動を行ってまいりました。2005年、広島の被爆60周年を機に活動を再開。この度、2013年版のポスター(シリーズ16作目)を葛西 薫氏(東京)が制作いたしました。
タイトル:「夏の陽のまぶしさ」
デザイン:葛西 薫(かさい・かおる)
主催:公益財団法人ヒロシマ平和創造基金、一般財団法人広島国際文化財団、
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)広島地区
協力:凸版印刷株式会社、株式会社竹尾
詳細:JAGDA広島地区
作者コメント
夏の陽のまぶしさは悲しみをともない、白い紙を前に筆を持ったらしぜんにこの絵になった。なん枚も描いているうちにさまざまな思いが押し寄せて、そしてこれ以上描けなくなった。
人は誰かに支えられ、誰かを思っている。人はそれがあるから生きていける。原爆は、一人の心に刻まれた、たいせつな人への思慕、恩愛までも奪うことは決してできない。
このポスターが、犠牲となった方、残された方のそれぞれの思いに寄り添うことができればと、心から願います。
作者略歴:葛西 薫
1949年北海道札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在に至る。代表作にサントリーウーロン茶(1983年~)、ユナイテッドアローズ(1997年~)などの長期にわたる広告制作、虎屋のCI・空間計画、パッケージデザイン(2004年~)などのほか、サントリー、サントリー美術館、六本木商店街振興組合のCI・サイン計画、映画・演劇の宣伝制作、写真集の装丁など活動は多岐。近作に、「建築を考える」(ペーター・ツムトア著/みすず書房)、「IRON STILLS―アメリカ、鉄の遺構」(半田也寸志 写真・文/ADP)の装丁、スポーツカーTOYOTA86の広告、TORAYA TOKYOの店舗計画、NHKみんなのうた「泣き虫ピエロ」の動画がある。東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞、朝日広告賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、日本宣伝賞山名文夫賞など受賞。展覧会=1984年「葛西薫とSONY」(デザインギャラリー1953・銀座松屋)、1992年「‘AERO’葛西薫展」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)、2007年「葛西薫1968」(クリエイションギャラリーG8、ガーディアン・ガーデン)など。著書=「葛西薫の仕事と周辺」(六耀社)、「世界のグラフィックデザイン35 葛西薫」(DNPアートコミュニケーションズ)、「図録 葛西薫1968」(ADP)。東京ADC、東京TDC、JAGDA、AGI会員
展覧会情報
●ヒロシマ・アピールズ・ポスター2013 発表記念「ヒロシマ平和ポスター展 pieces for peace 2013」
会期:8月15日(木)~20日(火)10:00-19:00(最終日は16:00まで)無休/入場無料
会場:被爆建物 旧日本銀行広島支店(広島市中区袋町5-21)
●ヒロシマ・アピールズ・ポスター展
会期:8月8日(木)~20日(火)11:00-20:00(最終日は17:00まで)無休/入場無料
会場:オリエンタルデザインギャラリー(広島市中区田中町6-10 オリエンタルホテル広島内 1F)
ポスター販売のご案内
・サイズ:B1
・価格:1枚1,050円(税込)
・取扱店:広島平和記念資料館(原爆資料館)ミュージアムショップ
広島市現代美術館 ミュージアムショップ
MARUZEN(広島店)
廣文館(金座街本店、シャレオブックガーデン店)
ピカソ画房(堀川町本店)
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