2012.02.13
2011年12月、年鑑『Graphic Design in Japan 2012』掲載作品選考会を、東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催いたしました。
約2,480作品が全国の会員から出品され、厳正な選考の結果、約580作品を入選といたしました(入選率23.3%)。第14回亀倉雄策賞、JAGDA賞2012、JAGDA新人賞2012もそれぞれ決定いたしました。
これまでの要望に応え、今年は新たに、各カテゴリー作品をまとめて出品できる「複合」カテゴリーを設置し、140作品が出品されました。デザイナーが、カテゴリーを横断したプロジェクトを手掛ける機会が増えている昨今、時代を映すカテゴリーとして、選考会でも注目を浴びました。また、全体の出品総数は昨年より減少しましたが、複合の設置の結果ともいえ、来年以降の動向に期待が持てるとの声が聞かれました。
入選作品を収録した年鑑は、編集長・澁谷克彦、ブックデザイン・丸橋 桂の担当により、2012年6月発行の予定です。発刊に合わせ、東京ミッドタウン・デザインハブにて、年鑑作品展「日本のグラフィックデザイン2012」も開催いたします。どうぞご期待ください。
●概要
・出品総数:2,484作品
・出品者数:418名
・入選総数:582作品
・入選者数:181名
*各賞受賞結果・作品情報は、各ページをご覧ください。
・第14回亀倉雄策賞
・JAGDA賞2012
・JAGDA新人賞2012
●選考委員
全JAGDA会員の互選により選考委員を選出。
・一般グラフィック:
青木克憲、浅葉克己、植原亮輔、柿木原政広、葛西 薫、勝井三雄、菊地敦己、工藤青石、左合ひとみ、佐藤晃一、佐藤 卓、佐野研二郎、澁谷克彦、新村則人、永井一史、永井一正、永井裕明、仲條正義、
長友啓典、服部一成、原 研哉、平野敬子、平林奈緒美、廣村正彰、松下 計、松永 真、三木 健、
渡邉良重/以上28名
(辞退=大貫卓也、北川一成、佐藤可士和、宮田 識、森本千絵)
・インタラクティブデザイン:
佐藤可士和、佐藤 卓、佐野研二郎、中村至男、原 研哉/以上5名
・映像:
青木克憲、佐藤可士和、佐藤 卓、佐野研二郎、永井一史/以上5名
(辞退=大貫卓也、葛西 薫、森本千絵)
●選考方法
・作品選考は選考委員全員による投票という形式で、カテゴリー毎に行った。委員1人の投票できる作品数は無制限だが、1作品(または1シリーズ)への投票は1人1票に限られる。選考の公平を期するため、各作品には作品説明文(18文字以内)と整理番号のみを添付し、出品会員の氏名は明示していない。
・今回、多くの選考委員より「カテゴリー間で、票の重みに違いはない」との意見が述べられ、討議の結果、入選ボーダーラインを統一し、10票以上を入選とすることとした。ただし、選考委員数5名の「インタラクティブデザイン」「映像」については、それぞれ2票以上、様々なカテゴリーの合わさった「複合」については12票以上をボーターとした。
・掲載作品の決定後、一般グラフィック選考委員28名により、JAGDA新人賞およびJAGDA賞の選出を行った。また、亀倉雄策賞のノミネートについては、本年鑑選考会における高得票作品を対象とすることのみ決定し、選出は「亀倉雄策賞選考委員会」に委ねられた。
・昨年同様、見学希望の出品会員に向けて選考会を公開した。
*各賞の受賞者および作品は「Awards」よりご覧ください。
*各賞の選考経過および授賞式・展覧会情報は「JAGDA Topics」よりご覧ください。
*カテゴリーごとのデータは下記の通り。
カテゴリー | 出品作品数 | 入選作品数 | ボーダー票数 | 入選率(%) | |
1 | ポスター | 859 | 218 | 10票 | 25.4 |
---|---|---|---|---|---|
2 | ジェネラルグラフィック | 470 | 103 | 10票 | 21.9 |
3 | CI・VI・シンボル・ロゴ・タイプフェイス モーションロゴ | 494 | 58 | 10票 | 11.7 |
4 | ブック・エディトリアル | 234 | 74 | 10票 | 31.6 |
5 | パッケージ | 129 | 40 | 10票 | 31.0 |
6 | 新聞広告・雑誌広告 | 65 | 18 | 10票 | 27.7 |
7 | インタラクティブデザイン | 10 | 4 | 2票 | 40.0 |
8 | 映像 | 29 | 14 | 2票 | 48.3 |
9 | 環境・空間 | 54 | 17 | 10票 | 31.5 |
10 | 複合 | 140 | 36 | 12票 | 25.7 |
総数 | 2,484 | 582 | 23.4 |