株式会社シンノスケデザイン

杉崎真之助

Shinnoske Sugisaki

事務所は大阪中央区釣鐘町という場所。道路をはさんで実際に釣鐘堂があり、朝と正午と夕方に鐘が鳴ります。15年ほど前に引っ越して来ました。1階と2階が吹き抜けになっているのが気に入り、第一印象ですぐに入居を決めました。

前にいた方は住宅として使用していたため、そのままでは事務所として使えません。そこで知り合いの建築家に相談しました。私は旅行に行く前に改装のコンセプトを伝えたのですが、帰ってきたら、彼の指示で内装は全部取り払われてスケルトン状態でした!

私の言った予算では、壁や階段を取っ払うことはできても、何かを付け加えるお金はなかったのです。そういうわけで、改装前から空気に触れていた部分は白く塗られ、隠れていた部分はそのままコンクリートが露出しています。

この工事現場のような空間が、私に緊張感を与えてくれます。ここに居るとどういうわけか、もともとは怠惰な私が、働くデザイナーに変身しているのです。