JAGDA

デザイン料金表

  1. デザイン料金表
  2. 制作料金算定基準
  3. JAGDA制作料金算定基準について

JAGDA制作料金算定基準について

この制作料金算定基準は、グラフィックデザイン制作物の制作料金の決め方を示したものです。制作料金は、制作者と発注依頼者が協議して決めるべきものですが、この算定基準は、その協議のためのいわばルールブックです。ここに示された標準単価などの数値は、固定的な基準価格などと違って、指数によって上下する数値です。その指数を、制作者と発注依頼者が協議して決めるわけです。

この算定基準は、「JAGDA制作料金基準」として1983年に公表し、1990年に改訂したもののさらなる改訂版です。1983年版でその、有効性、妥当性は検証され確認されました。そして普及すれば、デザイン制作料の公正なモノサシになるだろうことが分かりました。改訂版は、その個々の数値について「7年目の見直し」をしたもので、そこに、日常的に利用するための早見表を加えて発表しました。ところが、改訂版の発表の直後にあの「バブル経済の崩壊」が起こり、平成大不況の大波がデザイン業界に襲いかかって、デザイン制作料金の実情は、昔のままの弱肉強食状態に戻ってしまいました。そして改訂版の普及も立往生した感じになりましたが、逆にその必要性は、いよいよハッキリしたのです。こうした現実の中でJAGDA創作保全委員会は、ユーザーの意見をさらに広く取り入れ、社会の実情をさらに考慮して、諸数値の再調整を行い、また約款や概念規定の微修正を行って、いっそう使いやすくした早見表とともに第2回改訂版の発行にこぎつけたのです。

この算定基準は、決して制作者のためだけのものではありません。発注担当者、仲介者など、デザイン料の「時価」システムに悩まされてきたすべての人たちのものです。この算定基準は、デザイン料の無政府状態に終止符を打って、デザイン制作における公正な競争を回復し、促進するものとなるばずなのです。そのことの実現のために、どうか、積極的に、そして日常的に、広くご活用くださるよう、心からお願いする次第です。

1994年8月
(社)日本グラフィックデザイナー協会

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